【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
振り返るとそれはアッキー先輩とあおちゃんで。アッキー先輩は私の腕を掴み、あおちゃんは私の腰にきつく抱き着いている。
「何してんだよ!あれ、加勢しなきゃ皆川会長が……!」
「止めといた方がいいよ」
やけに真剣な顔のあおちゃんが、普段のふにゃふにゃしたものとは違う、低く呻くような声で言う。
「ひよこ……怪我するよ」
そのあおちゃんの視線にドキ、と心臓が鳴る。そして、情けないけど冷や汗がぶわぁ、と額に滲んだ。
「は……?ザコの集まりじゃん。加勢すれば一瞬で」
「そうじゃなくて、無差別だからさ……壮平が」
私の疑問に答えたのは、黒目の奥が笑ってない、口元だけ歪んで持ち上がったアッキー先輩。
アッキー先輩がグラウンドの方に目を向けたから、私もそちらを向くと……。
「何してんだよ!あれ、加勢しなきゃ皆川会長が……!」
「止めといた方がいいよ」
やけに真剣な顔のあおちゃんが、普段のふにゃふにゃしたものとは違う、低く呻くような声で言う。
「ひよこ……怪我するよ」
そのあおちゃんの視線にドキ、と心臓が鳴る。そして、情けないけど冷や汗がぶわぁ、と額に滲んだ。
「は……?ザコの集まりじゃん。加勢すれば一瞬で」
「そうじゃなくて、無差別だからさ……壮平が」
私の疑問に答えたのは、黒目の奥が笑ってない、口元だけ歪んで持ち上がったアッキー先輩。
アッキー先輩がグラウンドの方に目を向けたから、私もそちらを向くと……。