【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「随分殺る気だな、皆川会長」


「あの一発でまだんな余裕なこと言えるとは、やっぱりテメェは仔犬春風の言う通りキングコング並だな」


糞、誰がキングコングだ。まだ初日のネタ引きずりやがって。


私はあの一発のせいで悲鳴を上げてる体でのろり、と構え、出せるスピードいっぱいで会長に向かう。


これはただのボクシングじゃねえ、キックボクシングだってことを思い知らせてやる!


速攻で立ち向かう私の動きに対して、皆川会長は流れるような動きで対応してくる。流石、合気道の師範代ってとこ?


やっぱりこの男は強い。私なんかどってことないってくらいに強いんだ。もしかしたら、世界中どこを探しても、勝てる奴なんかいないくらいに。
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