【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「ひよこ、みーっけた!」


「探す手間、省けた!ラッキィ、じゃん?」


どうやらあおちゃんも同じ考えだったらしい。この状況下で有利な相手を最初に潰す。……つまり、あおちゃんにとっては私が最初のターゲット。


「先手必勝!」


「動きが遅いんだよ!」


あおちゃんの真っ正面からの突きをかわし、宙返りして着地。


「はは!楽しい!激アツだね!ひよこ!」


「当たってないのに空気抵抗で痛い攻撃食らって楽しいか馬鹿!」


風船は守ったが、右胸がヒリヒリしやがる。チックショウ、バカ力め。


あおちゃんはケラケラ笑いながら、尚も攻撃の手を止めない。


一発でも当たったら、脱落どころか大怪我するっつーの!あの重たい一発!骨折れるわ!


でも、スピードは私の方が速い。だったら、攻撃と攻撃の間に、隙を突くしかないのだ。
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