【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
と、考えていると、あおちゃんでも、もちろん私でもない素早い物が、ビュン、と音を立てて空を切った。


「おわぁ!?」


「うわ!何!?何だよ!」


それが私達の間に飛んで来て、私は瞬時に避け、あおちゃんも力業でかわし、尻餅をつく。


「イテー……って、あー!もう終わっちゃったよぉ!悔しい!」


あおちゃんはさっきの一打をかすったらしく、ウェアとサポーターを赤く濡らしていた。


「お前等が潰し合うのなんかお見通しだっつうの!」


「真剣勝負に水差すなー!アッキーの意地悪!バカバカ!」


さっきの一打は、私達が潰し合うのを狙っていたらしい、アッキー先輩だった。


「葵は脱落だから、キャンプ地に戻ってな」


アッキー先輩の言葉にぶーたれながら戻るあおちゃん。こいつ策士だ、アッキー先輩。
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