不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
だけど、どんなに考えても答えは出なくて。


あたしは一度大きく深呼吸すると、流星の元に歩み寄った。


さっきの光景を頭の中から振り切って。


それと……、渡したクッキーを取り返すために。



「お前、便所で何してたんだよ」


「べ、別に……?」


「別にって、意味わかんねぇよ」


流星は呆れたように呟くと、手に持っていたクッキーの入った包みに視線を移した。

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