不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「ど、どうかなっ?」
裏庭の芝生の上に腰を下ろしてクッキーを口に運んだ流星の顔を覗き込む。
「ガキの頃、卵アレルギーだった」
なんて言ってた流星。
もう卵を普通に食べることはできるみたい。
だけど、このクッキーを食べてアレルギーが再発したらどうしようとか考えると不安になる。
「旨い」
「本当に!?」
「あぁ。普通に旨い」
「よかったぁ……」
流星は包みの中のクッキーをものすごい勢いで口に運んでいく。