不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
放課後。
「あっ……――、とも……――」
智也はあたしが話しかける間もなく、教室を出ていった。
今日の昼休みから智也はあたしを明らかに避けている。
目も合わせようとしないし、声をかけるチャンスすらくれない。
「ハァ……」
頼みの綱であるアミは、今頃ケント君と手を繋いで歩いているに違いない。
何一つ自分で解決できないなんて。
情けなくなって大きな溜息を吐いた時。
「……――花音」
あたしを呼ぶ、低くてかすれた声がした。
「あっ……――、とも……――」
智也はあたしが話しかける間もなく、教室を出ていった。
今日の昼休みから智也はあたしを明らかに避けている。
目も合わせようとしないし、声をかけるチャンスすらくれない。
「ハァ……」
頼みの綱であるアミは、今頃ケント君と手を繋いで歩いているに違いない。
何一つ自分で解決できないなんて。
情けなくなって大きな溜息を吐いた時。
「……――花音」
あたしを呼ぶ、低くてかすれた声がした。