不良彼氏と胸キュン恋愛【完】

その声と同時に、教室に残っていた女子生徒達が「キャーッ」と悲鳴にも似た黄色い声を上げる。


思わずその声の方向に視線を移すと、ドクンっと心臓がジャンプした。


「りゅ……うせい？」


どうして、流星があたしの教室に……？


教室の扉から覗く綺麗な流星の顔。


澄んだ瞳はあたしに向けられている。



「何ボーっとしてんだよ。早く来いよ」


流星がそう言っただけなのに、再び教室の中がドッと湧き上がる。


「超カッコいい〜!!」とか「マジヤバい!!イケメンすぎ!!」とか。


流星を見つめる女子生徒の目は、みんなハートマーク。