不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「どこが痛いのかわかんねぇよ」


流星はぶっきら棒にそう言いながら、横になるあたしの腰を手の平で擦ってくれた。


遠慮がちに動く流星の手の平。


胸に熱いものが込み上げて、目頭が熱くなる。



「流星……ごめ……んね?」


「別にお前が謝ることじゃない。つーか、どうすれば痛くなくなるんだよ」


あたしの場合、ただ時間が経つのを待つしかない。


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