不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「智也、前に言ったよね。流星が女の子を襲ったって」


廊下の端で智也にそう尋ねると、智也の表情がみるみるうちに曇りだした。


「言ったよ。それがどうした?もしかしてお前、早川に……――」


「そうじゃないよ。あたしは何もされてない」


「じゃあ、なんでそんなこと聞くんだよ」


「それって、誰から聞いた話なの?その話、アミも知らなかったよ?」


流星と一番仲の良いケント君。


その彼女であるアミもそんな話は聞いたことがないと言っていた。


ということは……この話をしたのは、もっと近い人物かも。


普通に考えて、流星やケント君が話すはずはない。


だとしたら……――残る人物はただ一人。


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