不良彼氏と胸キュン恋愛【完】

このままじゃ、まともに喋れない。


せっかく早川君と二人っきりでいるのに、そんなの嫌……!!


どんなことでもいい。


何か聞こう。何でもいいから、喋りたい。


早川君の茶色い瞳に映りこんでいたい。


もっと、もっと、早川君に近付きたいよ……――。



「早川君はどうして先生から逃げてたの……?」


とっさに適当な質問を早川君にぶつけると、早川君は溜息混じりにこう言った。



「髪染め直せってしつけぇんだよ」


「あ~……そっか。B組の担任って生活指導の先生だもんね」


確かにB組の先生は見るからにしつこそうな雰囲気をかもし出している。


未だにテレビドラマの中の熱い教師に憧れてると噂で聞いたことがある。


そりゃ、逃げるのも無理はない。


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