不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「流星君ってモテモテだよねぇ」
「うん……。ライバルが多くて困るよ……」
「ケントの話だと、流星君って中学の時もモテモテだったんだって」
ケント君と流星は同じ中学出身。
流星の中学時代を見たことはないけど、きっとカッコよかったんだろう。
今だって十分すぎるほどカッコいいけれど。
ブラウン管の中のアイドルにだって負けてない。
ううん、あたしにとって流星以上にカッコいい人なんていないんだ。
「智也もそうとう焦ってるんだろうね。強力なライバルが現れて」
アミの言葉がほんの少し引っかかったけど、あたしは廊下にいる流星に意識を集中させた。