銀河の流星
雲を突き抜けるほどの高空を飛翔しながら。

「行けぃっ!」

流星の号令一下、数百の狐火が巨大な星食みへと襲い掛かる!

超高温、そして爆発する性質を持つ神通力によって生み出された炎は、次々と星食みの身に直撃し、大きな真紅の火の華を咲かせる。

それはまるでミサイルや爆撃のような威力。

遠く離れたソラリスの街にいる人々の目にも見えるほどの爆発が、星食みの巨体をも覆い隠す!

見た目人間と殆ど変わらない流星が、人類の科学の粋を集めた兵器と遜色ないほどの破壊力を見せていた。

…彼ならば、あの星食みをも仕留められるのではないか。

そんな淡い希望さえ抱かせるほど。

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