銀河の流星
ポーラは少し困ったように眉を潜めて苦笑いする。

「困りました…私に出来るのは『声』を聞く事だけですの…貴方のような強力な狐霊を祓う事は、私には出来ませんの」

「ならば何をしに来た?ノコノコ俺の前に出てくれば、殺されるやも知れぬとは思わんか?」

流星の手の中で、狐火が火力を増す。

それは離れた位置にいるポーラでさえ、肌を焼かれるような熱さを感じるほどのものだった。

「私は貴方を説得しに来ただけですの…どうか星を傷つけるのはやめて下さい」

「…教会からの刺客が説得とは聞いて呆れる」

見くびられているのか、或いは馬鹿にされているのか。

何にせよ、ポーラの対応は流星の逆鱗に触れた。

「……」

ポーラは直感する。

これは私の手には負えない。

彼女は懐から携帯電話、そして街で出会った冒険家の少女に貰った名刺を取り出していた…。

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