わがままな彼女。
る事はなかっただろう。
恒也の未来は、決まっていた。
これから先の事なんて、誰も知らんなんて、嘘。
恒也は決まっとった。
そして怯えとった。
…それを知るのは。
救おうと必死になるのは。
もう少し後の話―…。
「―…と、言うことで!熊本からの転校生、杉浦さんです!!」
と言う先生の紹介の後には、
かわいー
まぢタイプー
とか言う、男子のお世辞大会。
ある一人の男の子が、
「名前、なんてゆーの?」
って質問がきたから、美愛は答えようとした…ら。
「美…「美愛」」
え…
「だよな、美愛。」
その声の主は、愛しい愛しい、君だった。
「恒…也」
うぉー!声もかわいー!
なんだよ恒也、知り合いかよ!!
紹介しろー!
…なんていう男子の声なんて、耳に入らんかった。
美愛は、ただ呆然とその場に立って、恒也ば見つめる事しか出来んかった。
「まさか同じクラスだとはなぁ。」
クラスの皆の声を無視して言う恒也。
美愛もそれに合わせた。
「本当だね。でも、何かの縁だけん、仲良くしてね。」
方言かわいー!
鼻血でるー!
男子、いい加減うるさか。
お世辞も何回でん言うと、イライラすっとたいね。
「言われなくても。」
うれしい。
やっぱり、この気持ちは本物だ…。
恒也。
美愛、君が好きばい。
会ってすぐ好きになるとか、やっぱりおかしい?
けど。
この想いは止められない。
好きだから。
恒也が、好きだから。
「じゃあ、杉浦の席はあそこな。」
…残念ながら、恒也とは離れてしまった。
「はぁ〜い。」
ま、いーや。
窓際後ろって寝れるし。
隣は…
顔真っ赤にしとる。
「大丈夫?熱、あるとじゃない?」
あぁあ。
もっと真っ赤に。
もーいぃ。ほっとこ。
そんでもって寝る!!!
そうやって、転校初日は過ぎていった。
一番の勉強は、恋を知った事だった。
あぁ。
美愛は。
恋ばしとるんだ…。
恒也の未来は、決まっていた。
これから先の事なんて、誰も知らんなんて、嘘。
恒也は決まっとった。
そして怯えとった。
…それを知るのは。
救おうと必死になるのは。
もう少し後の話―…。
「―…と、言うことで!熊本からの転校生、杉浦さんです!!」
と言う先生の紹介の後には、
かわいー
まぢタイプー
とか言う、男子のお世辞大会。
ある一人の男の子が、
「名前、なんてゆーの?」
って質問がきたから、美愛は答えようとした…ら。
「美…「美愛」」
え…
「だよな、美愛。」
その声の主は、愛しい愛しい、君だった。
「恒…也」
うぉー!声もかわいー!
なんだよ恒也、知り合いかよ!!
紹介しろー!
…なんていう男子の声なんて、耳に入らんかった。
美愛は、ただ呆然とその場に立って、恒也ば見つめる事しか出来んかった。
「まさか同じクラスだとはなぁ。」
クラスの皆の声を無視して言う恒也。
美愛もそれに合わせた。
「本当だね。でも、何かの縁だけん、仲良くしてね。」
方言かわいー!
鼻血でるー!
男子、いい加減うるさか。
お世辞も何回でん言うと、イライラすっとたいね。
「言われなくても。」
うれしい。
やっぱり、この気持ちは本物だ…。
恒也。
美愛、君が好きばい。
会ってすぐ好きになるとか、やっぱりおかしい?
けど。
この想いは止められない。
好きだから。
恒也が、好きだから。
「じゃあ、杉浦の席はあそこな。」
…残念ながら、恒也とは離れてしまった。
「はぁ〜い。」
ま、いーや。
窓際後ろって寝れるし。
隣は…
顔真っ赤にしとる。
「大丈夫?熱、あるとじゃない?」
あぁあ。
もっと真っ赤に。
もーいぃ。ほっとこ。
そんでもって寝る!!!
そうやって、転校初日は過ぎていった。
一番の勉強は、恋を知った事だった。
あぁ。
美愛は。
恋ばしとるんだ…。