..+**Aliceガーデン**+..
「アーリースー?」
アレンが私の机に手をついて、怒っている。
「あれ? なんで、怒ってるの?」
「なんでじゃないよ。何回呼べば、反応してくれるの?」
「えっ?」
「もう、十回くらい呼んだのに反応してくれないんだから!」
あ……
それは、怒るよね……。
私は考え事をし出すと、周りの声が聞こえなくなってしまうタイプだった。
「はぁ~。まぁ、いいけど。なにかんがえてたの?」
…………
アレンにはおみとうし、か…………
仕方ないよね……
「朝のこと、考えてた……」
「で、決まったの?」
それを……
直球で聞くの?
まぁ、いいんだけどさ……。
「決まってない」
「そんなに、何を悩むの?」
「パーティーには出たいの。でも、レイスには会いたくない」
そう……
どちらかは、絶対に削らなきゃいけない……
わかってるけど…………
だからこそ、決められない……。
「まぁ、まだ学校終わってないしさ! 終わるまでに決めれば良いんじゃない?」
「うん、そうだね」
アレンはそう言って、席へもどっていった。
どうしよ……?
私はどうするべきなんだろ?
私は窓の外をなめながら、考えていた。