..+**Aliceガーデン**+..


顔が笑ってても、中では何を考えているかわからない人間。
そういう人は、私は嫌い。


わからないのが一番怖いから…………


「アリスさん、どうかしました?」
「いえ、なんでもないです。それより、何か御用ですか?」
「えぇ。あの、今日はアリスさんもアレン君もお暇かしら?」
「残念ながら、今日は暇ではないのです」


そう真実を告げた。


その時彼女の顔は、さっきまでの笑顔とは違った笑顔をしていた。


「アリスさん、なぜ今日はお暇じゃないのかしら?」
「用事があるからよ?」
「その用事とは?」
「誕生日パーティーですけど?」
「誰の?」
「私のです」


そう告げると、パッと笑顔になった。


「ねぇ、私達もそのパーティーに参加できるかしら?」
「まぁ、来た方は全員参加できますけど」
「じゃ、今日あなたの家にいくわね」


そう言って、席を離れていった。


なんだったんだろ?
というより、サリーは私の家を知ってるの?
教えた事ないのにな~?


私はそんな事を少しの間考えていたが、やめた。
それより私には色々、大事な考え事があったからだ。


レイスのこと……
どうしよっかな?
ホントに、今日帰らないとか?


私はそんな考えを振り払った。

だめ!
そんなのダメよ!!


私は必死にそう言い聞かせた。

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