涙人

……………




天音の病室のドアに寄りかかりながら、うちは静かに笑った。


記憶喪失?


笑っちゃうわよ。


何でもうちの思い通り。


「うわああああっ!!」


天音の泣き叫ぶ声が聞こえ、思わず笑みがこぼれた。


「そのまま… 苦しんでいればいいのよ…!!」


笑いをこらえながら、うちは病院の廊下を歩いて行った。

……………




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