涙人


……いや、ただの聞き間違いだよね…


自分にそう言い聞かせると何だか落ち着いてきた。


「で、何であたしを呼んだの?」


そうそう。


あたしが聞きたかったのはその事だ。


すると、雫はニヤリと微笑む。


「依頼だ」

「……何の?」

「涙人に決まってるだろ」

「あ……」


あたしが涙人になってから初めての仕事だ。


「依頼人は都築志帆。依頼の細かい内容はまとめておいた。読んどけ」


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