涙人




「麗!! 起きろ!!」


窓から差し込む太陽の光と、雫の声にあたしは起こされた。


「………ん…」


ベッドから体を起こし、大きく伸びをする。


ゆっくりと目を開けたその時、あたしをじっと見つめる雫と目が合った。


その瞬間、ドキンと胸が飛び跳ねる。


頬がだんだん熱くなる。


しかし雫は、いつもと変わらぬ何食わぬ顔であたしを見ていた。


まるで、昨日の事なんて何もなかったかのように。


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