二重人格王子VS二重人格姫
拓海の腕の中から、モゾモゾと動いて顔を出す。



もう今のあたしには、抵抗の¨て¨の字もなかった。

さっきまで暴れていたのが嘘みたいに固まってしまっている。



心臓が止まらない。


……止まられると困るけど。



そっと拓海を見上げると、目が合ってしまった。


見つめ合うあたしと拓海。


その時間は、長いようで短かった。



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