Desire kiss


もうすでに零が、待っていた。


「遅い、心菜!」


しかめっ面の零。


ストレートの今時珍しい黒い髪と、少し気が強い印象を受ける女の子。

でもまあ笑うとそこらの男子諸君はすぐにノックアウトになると予想がつく。


目はくっきり。形の良い唇は綺麗。浅い色をした肌と華奢な体はなんだか女性オーラを前面に醸し出している。


朝から、にっこり楽しそうに微笑んでくる。

可愛らしい美羽みたいだけど、零はかっこいいと皆から言われている。



「わー、ごめんごめん!仁たちの用意、長引いちゃったからさあー」

「あいつら、またなんかやらかしたのー?」

「花瓶、割っちゃってさ!お母さんの仏壇に飾る花瓶なんだけど、ちょっと高くてー」

「ちょっと、げんこつ一回した方が効くでしょう?」


零は、マジでやるから。
さばさばした性格は、いつからだっけ。


私の、大事な、大事な親友。

小さいころから一緒だ。

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