Desire kiss


小さいころから一緒だった。あの頃は、ずっと隣でいられると思いこんでいた。


授業中、ちらっと勝のほうを向く。

寝ている。すーすーと。

寝顔を拝見できる…!と友達がはりきっていた。その言葉に苦笑しつつ、やっぱり私も気になっちゃう。


ほんとに、ひねくれ者だよ。

もう…朝くらい返事を返してくれたっていいじゃない!バカ!


2限目の数学の時間になぜかいらいらして、シャーペンの芯を何度も折った。


「ここ――…古井」

無性にむかついてきた!なんでいつもあんな態度とるんだ!私なんかしたっけ?


「古井?古井ー?」

「なんですか!」


はっと気付いた、え、私!?と思って驚いて辺りを見回す。


「あ?お前だっ」

「うあ、えっ!おっ」


思考回路が滅茶苦茶になり、真っ白になる。奇声を上げてあちゃーと思う。やっちまった。


くすくすと皆笑ってる…恥ずかしい!

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