Desire kiss
「勝くん、カッコイイよね!やっぱり!」
でたー勝の褒め言葉!毎日どこかしら一回は耳にする。
一限目の休み時間、クラスの友達が話しかけてくる。
「バスケ部だし、爽やか系だよね!」
「ほんとに!あの笑顔に癒されたいー」
「なんていうか人を引き付けるモノがあるって感じ!」
一方私は「ちょっ、皆一回眼科行こうぜー!」と言う。
――まあ、分からないことも、ない。
今時黒髪でそこがまた似合っているし、スポーツはあいつのためにあると言ってもいいくらい何でもこなす神だ。
クラスの中心人物だし、私には向けられることがない笑顔を絶やさない。
零、緑、勝はなぜかクラスがいつも同じだった。
「心菜には何かとつっかかるよね、きっと淡い恋愛感情を抱いて…」
友達がお得意の被害妄想直行便の飛行機に乗った。今は大いなる空へと飛行しているに違いない。
「そんなわけないでしょー?たかが幼馴染だし、スポーツ馬鹿なんてごめんだし」
「心菜は分かってないなー!」
苦笑し長い妄想話に付き合ってやる。これでだいたい休み時間は終わっていくけど。