Desire kiss


十五分で四人分のお弁当を完成させる!

長男の仁、二男の瞬、お父さん、そして私。まだ幼稚園の美羽の分は作らなくてもいい。


(面積の五十パーセントは冷凍食品★)。


と、ばたばたと何かが壊れる音がした。

―――ガシャアアアン!!


「…っ、何か割ったな馬鹿どもめ」


駆け付けたいが、時間がない!

タイムリミットはもうすぐ。ただいま二人分のお弁当完成。


「おめー何やらかしてんだよ!ココ姉に見つかったら、殺されるっ!ここは公平にじゃんけんといこうではないか!」

「待て!お前が割ったんだろ、ふざけんな人のせいにしてんじゃねえよ!」

「いやいや君も同罪だ!この場にいる時点で、君は、俺と一緒に割ったことになるんだ!」

「君なんていうな気色悪い!」

「黙れ、細胞長官の部類で!」

「参謀長官だろーが!国語2のくせに!」


ええい…!ぐちゃぐちゃとうるさい!やっと4人分の弁当に入った。お父さんのだ。



何でも食べる人なので胃袋はまさにブラックホールと言っても過言ではない!


とりあえず、健康の良いだろう、昨日の残り物を入れる。いつもは、もっと華やかだけどね!!

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