アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
プップゥ――――
何度も繰り返されるクラクション。
うるさい車だなと思い、振り返るとそこには見慣れた白いセダンが…
「伸也さん」
「お疲れ」
「伸也さん!!」
私は人目も気にせず抱きついた。
「何で泣くんだよ?」
「伸也さんの顔見たらホッとした」
「ガキみたいな奴だな」
そう、私はガキで甘ったれだよ。
でも、強くなったでしょ?
まだまだ足りないけれど、初めて出会ったあの日から見たら変わったでしょ?