春は来ないと、彼が言った。



「……………だから、俺。椛の願いが叶ったらこんな約束、すぐ無効になると思って……我慢できなくて、あんな早くに迎えに行ったんだ…」



俯いたまま、くぐもった声で恢はそう言った。






“両想いになれますように”






わたしと睦くんがそうなるって、思ったの?

なんでそうなるのかな。

わたしはこんなにも、…恢が好きなのに。


…それに。
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