シュガー × シュガー



「れーみー!どうだった?西野先生」

出入口にはすでに伊織の姿が。

「早かったね。西野先生…ん~、別に普通かな」

なんて答えたらいいかはわからないけど
たしかに、いい教官だと思う。

「いいな~、あんなイケメンと2人きりとか!玲美うらやましいっ」

「明日当たるんじゃない?まあ機械のランダムはなんとも言えないね」

「だよねー!指名制度はないし…運にまかせよっ」


そんなことを話ながら
また教室のある3階に向かった。



今日はあと、学科を一つ受けたら帰れる。

足取りも自然と軽かった。




「あっ、ねえ待って玲美!あたしトイレ行くから荷物持ってて!」

2階に差し掛かると
いきなりこう言い残して、伊織はトイレに走って行ってしまった。



自分のファイルの上に
伊織のファイルやら原簿やらを乗せられ、階段の登り口あたりで待つことにした。




"指導員室"


ふと左を見ると、こんな表示が目に入った。


教官の部屋かあ。

教務室みたいなもんかな?



ぼーっと見ていると
突然指導員室のドアが開いた。



< 18 / 62 >

この作品をシェア

pagetop