シュガー × シュガー
「れーみー!どうだった?西野先生」
出入口にはすでに伊織の姿が。
「早かったね。西野先生…ん~、別に普通かな」
なんて答えたらいいかはわからないけど
たしかに、いい教官だと思う。
「いいな~、あんなイケメンと2人きりとか!玲美うらやましいっ」
「明日当たるんじゃない?まあ機械のランダムはなんとも言えないね」
「だよねー!指名制度はないし…運にまかせよっ」
そんなことを話ながら
また教室のある3階に向かった。
今日はあと、学科を一つ受けたら帰れる。
足取りも自然と軽かった。
「あっ、ねえ待って玲美!あたしトイレ行くから荷物持ってて!」
2階に差し掛かると
いきなりこう言い残して、伊織はトイレに走って行ってしまった。
自分のファイルの上に
伊織のファイルやら原簿やらを乗せられ、階段の登り口あたりで待つことにした。
"指導員室"
ふと左を見ると、こんな表示が目に入った。
教官の部屋かあ。
教務室みたいなもんかな?
ぼーっと見ていると
突然指導員室のドアが開いた。