恋する魔女
母の胸の内など分かる訳もなく、ジュリアはその日も部屋で過ごそうと思っていると



.・。*゚・.+。゚



「ジュリア〜!!」


「!!?」



現れたのは、魔女界でのジュリアの友人、リンマだった。



「もう!!帰ってきてるなら言ってよ!!」


「リンマ・・・久しぶりね。」



突然の訪問に驚くジュリアに、リンマはニッコリ。



「人間界に行ってたんでしょ?何か最近見かけなくなったと思ったら。」


「えぇ、そうなの。」



ママね。

きっとこんなあたしを見て、リンマに頼んだんでしょ?



こんな気づかいは余計だと思うとまたため息が出た。



「ちょっとちょっと、美人がため息なんて絵にならないわ。今日は二人でパァッと飲みに行こうよ♪」


「リンマ・・・あたしそういう気分じゃないのよ。それに今は男に会いたくないわ。」



リンマが飲みに行くと言ったら、必ず男がいる。



ジュリアもまだまだ若かった頃は・・・・・・魔女でいう若かった頃は



よく夜遊びをしては、色々な男とも会った。



でも、体の関係は持たなかったわ。

それは、ちゃんとした彼氏とだけ。

それにしたって、昔は彼氏もコロコロ変わってたわね。



何て、昔の自分を思い出し、笑ってしまった。




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