恋する魔女
「あ〜ごめんね、ブライアン」


「別にいいさ。でも、また他の男のことを何か言ってたら、お仕置きだからな。」


「大丈夫。あたしはブライアンだけだよ」



そう言えば、ブライアンはニッコリ笑って抱き締める。



あなたはまだまだ分かってないのね。


あたしがあなただけに夢中だってこと。


あなたが人間界にいるから、あたしもここにいるの。


あなたがいない世界なら、あたしはとっくに魔女界へ帰ってるわ。




「ブライアン、大好きよ。愛してる。」


「そんなこと言われたら、理性が保たないよ。」



呆れているのか、照れているのか分からない表情のブライアン。


そんな彼でさえ、愛しくて堪らないというジュリア。


二人のお互いを想う気持ちは魔法を持ってしても止まらないだろう。




「あ〜あ、早く夜になればいいのに・・・」


「え?」


「夜だったら、理性を保たなくてもいいでしょ?」


「っ!!!?」


「ん?」


「本当に・・・まったく君には適わないよ」




そうして顔を近付けた─────




「バカーーーーーーーーー!!」




しかし、またもやリビングから奇声が聞こえてキスを中断されたのだった。





「キスさせてくれ・・・・・」





後にはブライアンの悲しい嘆きが静かに響いた。






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