恋する魔女
「諦めないよ。」



ピンと張りつめたようなブライアンの声。



「どんなにお父さんに反対されても、諦めない。」


「本当に?」



そう尋ねれば、拗ねたように唇を尖らすブライアン。



「信じてくれないの?」


「フフ、いいえ。信じてる。あたしもあなたと離れられたら生きていけないから。」




あなたとは違って、あたしはこの先何百年先も生きていくわ。



だから、あなたの人生が幕を閉じてもあたしは生き続けなければならない。



それでも、ほんの何十年でも、あなたと過ごした思い出で、あたしは幸せに生きていける。



それを聞いたら、ブライアンはいつになく弱弱しく表情を歪めた。




「ジュリア、君が魔女じゃなかったらと思ったりはしない。でも・・・僕が死んだあと何十年も君を一人にさせてしまうのが辛い。我がままだけど、僕の死んだ後に誰の隣にいると考えるのも、胸が締め付けられるんだ。」


「ブライアン、あなたと過ごせる何十年かが、あたしの宝物よ。それに、あなたが死んだあとのことなんて考えたくないけど、きっと誰も愛せないわ。あたしの旦那様はあなただけの役目だから!」




ニッコリ笑えば、ブライアンも笑ってくれた。



笑っていれば、きっと上手くいくわ。



パパも分かってくれる。




「それに、これはあたしの人生だもの。パパに何を言われようが、あたしの好きなようにするわ!」


「ハハ、それでこそジュリアだ。何年かかっても敵わない僕の魔女さん。」


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