Cold Phantom [後編]
翌朝…

「38・8℃…どう考えても風邪ってやつだね。」

みーちゃんは体温計を見ながら呟いた。

いつもの朝のお誘いだったけど私の体調が著しく悪い状態を見かねて私に今日は安静にするように言った。

「先生には私から伝えておくから、今日はゆっくりしとく事。」

そう言われて私は素直に従った。

それから数分が経っていた。
それにしてもいきなりな風邪だなとベッドに潜りながら思った。

「38・8℃…。」

口にしてみて思った事は凄い高熱だなと言う事。

とりあえず私は救急箱の中から熱冷ましを探し台所でコップに水を満たす。

「そうですか…。」

「えぇ、建物の材質から変える必要がありまして…」

ふと外から会話の声が漏れて私の耳に届く。

一人はマリアさんでもう一人は男性のようだった。

よく見ると窓が少し開いていた。

そこから声が漏れていたようだ。
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