Cold Phantom [後編]
「女の子っぽくない部屋…まぁ、そうかも。」

私は自分の部屋を思い返しながら考えた。

色気のない部屋と言われればそうかもしれない。

「でも、何だか安心する部屋だな…と第一印象では思ったかな。」

「ふーん、まぁそれなら確かにあのアパートを選んだ理由が解るかも。住む所、祥子ちゃんが決めたんだってね」

「うん、他にも幾つかあったけど私はここにした。」

そう言って私は当時の事を少しだけ思い出した。

他にも2、3個程物件があったが、確かあの頃は家賃が一番安いと言うのと同時に無性にこの物件が気になっていた。

物件と言うよりは、送付されていた写真が気になっていたのかもしれない。

見た目はあからさまにボロアパートと言わんばかりなのに、何故か心の何処かで私は「ここが良い。」と考えてしまっていた。

当時中学生の自分には生活保護から家賃を引いた額が生活費になる。

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