【執筆チャレンジ】タイムカプセル『結』
ビデオを見終わった4人は、妙に満たされた思いにとらわれていた。

失われていたパズルのピースが填まるように、記憶の欠落が埋まった。

それは風馬の存在すら封殺してしまうほど受け入れがたいものではあったが、思い出してよかったと誰もが思った。

そして、皆で相談して、ビデオテープをもう一度埋めることにした。

大切なものではあるが、他人の目に触れていいものではない。

埋めてしまうのが一番いい。

いつか、だれかが気づかずに開けてしまうことはあるかもしれない。

それまで、思い出の揺りかごに委ねる。

4人は何事もないように、日常生活に戻った。

だが、その胸中には、記憶の彼方に眠る友人の面影が生き続ける。
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

青い瞳のガレア

総文字数/6,196

ファンタジー18ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 いつからか。  町外れにひとりの魔女が住んでいた。  口数は少ないがよく当たる占いが評判で、子供たちにも好かれていた。  澱みなく、しずかに流れる時の中、ガレアはいつまでも町を見守り続けていく。  だれもがそう思っていた。  その時が、くるまでは。
空の神衣

総文字数/106,719

ファンタジー264ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 最も力ある者に大いなる魂が宿るという。  野望達成のため、無念の過去をやり直すため、自らの意思で闘いに挑む者がいる。  望まぬまま、巻き込まれる者がいる。  誰が何のために始めた闘いなのか。  疑問は混沌の中。  時間すら支配され、魂が交錯する。 ―始めようか、退屈なデスゲームを―
喫茶投稿

総文字数/9,665

その他18ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
とある作家さまの企画に投稿した作品。 暇潰しにどうぞ。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop