うらばなし


「結論を言えば、私と話している時のクロスたちですが、この『空波と話せる空間』にはいないということですね」


ええ。
まあ、お三方にはここに来れる鍵(パス)を渡しているので、私が気づかない内にいつの間にか入っていて、時折、ボールなんかを投げたり。ロードとか、ロードとか、ロードとか。


「例えとしてはいいですが、個室となると狭く思えますからね。区分けされた世界と広く見るのが正解でしょう。いくら、うらばなしという世界に入ってきたとしても空波の目(思考)に映らないならば、気づかない。背後の木から葉っぱ落ちようが、当人は気づかないでしょうし」


そうですねぇ。
私の目は全方位に常に視線を置いてあるわけではありませんから。

それと数多の世界(個室)を持つ管理人(私)でも、一々中をチェックなどしません。


ただ何がどうなっているぐらいは分かります。そこに入った瞬間に情報――個室の中の世界なり人物たちがどうしていたかは自然と認識(み)ることができますから。


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