踊れ その果てでⅡ<ケルベロスの牙>
「あいつ、僕をあんたに売ろうとしたんだ」

「!?」

 戸塚は自分の名前が出てきた事に驚き、目をギラつかせて憎しみを露(あら)わにしている翼を見やった。

「解るように説明してくれんかね」

 それに、少し落ち着いた翼がゆっくりと語り始める。




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