MISSION〜ターゲットはキミの唇〜
当日
現在、華の家の前。

チャイムを鳴らそうとしたら…


可奈子さんが出てきた


俺鳴らしてないのに
エスパーですか?

可奈子さんは、華のお母さん

見た目は若く、華と並ぶと姉妹に見えるくらいだ

だから、"おばさん"とは言えない


「…おはようございます。可奈子さん」


ビックリして挨拶が、ワンテンポ遅れてしまった


「おはよ?雪くん。華は、まだ準備してるわよ?」

「そうですか」


女は準備に時間かかるからな…


「で?華とは、もぅシたのかしら?」

は?

可奈子さんが、ニヤニヤしながら聞いてきた

挨拶からのその流れは、おかしいと思いますよ?

問いかけに答えない俺を見て
質問の答えを"NO"と判断したらしい

ため息を漏らす可奈子さん

「なんだ…つまらないわねぇ…」


いやいや、つまらないって何を期待してたんですか?

シてたとしても、言えませんよ?
ってか、言いません

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