MISSION〜ターゲットはキミの唇〜
「えっと…華を呼んでもらえますか?」


見た目も、中身も無駄に若い可奈子さんから逃げるため、華を呼んでもらうことにした

華さえ来れば、この場から逃げられる


「そうね。さすがに遅いわよね」


一言呟いた後、家の中に入る可奈子さん

どうやら、華を呼んでるようだ

よかった…助かる…

っと思ったら、可奈子さんが再び外に顔を出した


「ねぇ、雪くん。今日、華を家に帰さなくていいから♪」


はぁい?

語尾の♪←コレは、なんですか?

期待されても、困るんだけどなぁ…

キスすらしたことないのに…


「おまたせ!雪ちゃん!」


可奈子さんへの返答に困っていると華が来た

助かった…


「華。行くよ?」


この場から逃げるため、華を促す


「あ、うん!じゃ、行ってきます!」


玄関にいる可奈子さんに声をかけ家を出る華と俺

すると…


「雪くーん!頑張ってねぇ!」


後ろで可奈子さんが叫んだ
頑張れって…まぢで?
華を…いいの?


「雪ちゃん?顔赤い?」

「赤くない」


顔を覗きこんできた華にバレバレの嘘を吐く

華の乱れた姿を想像して赤面したなんて…
言えないからな…

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