please your smile
―――――――







「で、ユリちゃんにカッコつけて帰れと?」





またもや爆笑しながら奏が聞いた。








「だってあいつ熱あんだし」





「骨折してても男なら送れ!!」





「無茶言うな、できるか!こんな痛いのに!!」








足は包帯の上からでも分かるほど腫れて、




痛くて立つことすらできない。






「わかったよ、俺チャリ通だし」








奏が立つのにつられて俺も立った。




「…痛あああ!!」





「アホか、チャリ持ってくるからここにおれ」
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