私の愛した人
すると突然可憐が私を壁にもたれるように床に座らせて、のばした私の足の上に乗っかった。

「女!名前は何ていう?
私は野乃下可憐(ののした かれん)だ!」

「えっ?えと…」

私は言葉につまった。

「ちょっと可憐…
いくら待ちきれないからってここで尋問しちゃダメよ」

小さな子供を叱るように御冬さんが言った。

「むぅ!」

「怒ってもダメよ?
ほら行きなさい!」

御冬さんに促されて可憐は仕方なく私を抱き上げて歩きだした。




「あっあのー…私歩けるよ?」

「逃げられたら困るからな!」

「逃げないよ?」

確かにこの子相手なら逃げ切れるかもしれない。

でも、ここがどこかわからないし、逃げて捕まったらもっとひどいことにあうのは目に見えてる。

それに、あきらめもついた。

「女…。私のことなら心配いらないぞ!
オマエくらい軽いから大丈夫だ!」

可憐は高笑いをした。

この子本当に見かけによらずたくましいな…

「よし!オマエの優しさにめんじて、尋問をどこでやるか選ばせてやる!」

いきなり変な話になってる?

「えーと…選択肢は何個あるの?」

「私の部屋と尋問室の二択だ!」

あまり増えていないよーな…
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