不良彼氏は正反対

「はぁ?」

「M.Oもさ。それに、なんで二人して
恋華とか言うあんな女を取り合うのか
わかんねぇーけど」



そう言われてあたしは腹が立った。

愛斗のことを見下したうえ、
恋華のことまで貶したこいつらが。


だからつい

気がついたら手を出していた。



__ドカっ!



「いってー・・な」

「弱いくせにちょーしこいたこと
言ってんじゃねぇーぞ?それに・・・
恋華のことなんもしらねぇーくせに
悪くいうんじゃねぇ!!!」



____________




「そんなことがあったのか・・」

「うん・・・」

「ったく・・、おいメグ!」

「はい、愛斗さんどしたんっスか?」

「こいつの手、手当てしてやって」

「はい、ミツこっち来いよ。
手当てすっから」

「あっ・・うんごめんねメグ」



ったく、


女なのになんで自分まで傷ついて
帰ってきてんだよ。


もっと自分を大切にしていいんだ
ぞ?


人間ってのは。

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