Don't touch me
「じゃあ、戻ろう」

「はい」



小走りに教室へ向かう。



教室。



入った途端、視線がこちらに集中した。

椿が駆け寄る。



「愛生。大丈夫だった?」



微笑む。



「私は大丈夫だよ」

「美和の事は、気にしない方がいいよ。あのコ、外村の名前が出ただけで荒れるから」

「そう」



私はNTR女だとは思われてないみたいだ。



「美和ちゃんは?」

「早退したよ。しばらく、学校にも来ないみたい」

「そう…」



美和とも、和解しなきゃな。

美和の影響で、私が孤立するのはマズい。


< 54 / 64 >

この作品をシェア

pagetop