Don't touch me
「…じゃあ、どうすればいいんですか…?」

「自分で考えなよ」



美和に仮面を暴かれた。

好男は傷付けてしまった。



「解りませんよ…」

「それは悩んで悩んで、悩み尽くしたヤツの台詞だ」



溜息。



「私、外村先輩と仲良くなりたかったんです」

「うん…」

「外村先輩も、同じだと思ったんです。心を閉ざしてるものだと…」

「あいつは違う。むしろ、逆だ」

「…そうですか」

「ああ」



チャイムが鳴った。



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