殺伐少女【短編】
「好きなんだけど」
「え?」
奏也が私に
「好き」と言った。
それはもう真っ赤で
可愛くて
愛しくて
この感覚を私は
「恋」
と知った。
「おーい・・・?」
「へ?」
「答え・・・・」
「あ、ぁ・・・」
「・・・・・・」
「えっと・・・」
「・・・・・・」
「私も、好き・・・」
「まじで!!!」
「うん・・・・・」
「やったぁ!!!」
奏也が
子供のように喜んで
子供のように抱きついてきた
嬉しかった。
ただ、純粋で素直な恋
そして私の一番初めの恋。