殺伐少女【短編】


「ね!美織ちゃん、だよね!!」

「はぁ・・・」

「あたし、真来っつーの!!奏也と同じクラスなんだっ!!」

「は、はい・・・」
「奏也と付き合ったんでしょ??」
「はい・・・」

「実はね~私影で奏也に色々教えてたんだよっ!!感謝してよねっ☆」

「は、はい・・・ありがとう・・ございます・・・?」
「美織~!!!」
「奏也!」

「アンタ~ちゃぁんと美織ちゃん守りなさいよぉ!!」

「お前も彼氏大事にしろよ!!」

「うっさい!!早く行きなさい!」
「おう!!行くぞ!!美織!」
「あ、う、うん!」






「ん!これうめぇ!!!」
「そ、そう?」
「まじうめぇ!!!」

今日はお弁当を一つ多く作ってきた。

「あーまじうめぇわ!!毎日食いてぇ!!」
「大げさよ~」
「マジだって!!」

「あはは・・・」





奏也と出会ってからよく笑う。



「はぁ~食った食ったぁ~」
「ご馳走様でした!」
「あ~~~~」
「ふぅ~」
「・・・・・キスしていい?」
「・・・・へ!?」

「だめ?」

「あ、え?ぇ!?」
「だめ?」
「ぅあ、う、んい、いよ?」

いままでで一番ドキドキした瞬間だった。

二秒くらい奏也の唇と私の唇が触れた

そしてすぐに離れる。


こ、これって・・・・

ふぁ、ファースト・・・キス・・・!?
恋愛鈍感な私にもこれくらいは解る。

そんなことも考えられないくらいに

私の体は熱くなっていた。
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