刻の無い少女
抱き締められてるせいで虚の顔はわからないけど…。
虚はわずかに震えていた。
虚も怖いの?
怖いのは私だけじゃないのかな?
それなら私は…―――
「虚、もう大丈夫だよ。」
「………鵯。」
腕をほどいてくれて、私のすぐ目の前に虚。
あの暖かさがなくなってちょっと残念。
目の前の虚は、瞳がゆらゆら揺れていて私は虚の頬を両手で包んだ。
「そうだよね。虚が私をおいてどっか行くわけないのにね。
虚、早く帰って来てね。」
自分なりに今できる精一杯の笑顔をつくった。
寂しいのはいやだ
一人になるのはもっといやだ
でも虚は帰ってくるから、絶対に。そう信じてる。
「鵯……っく。」
「虚っ…!!あっ…ぁ…!!」
なに!?