URAGAESHI
「そうだ、アヴェルだ。カインはもうお兄ちゃんだぞ!しっかりと愛して、守ってやりなさい。」

「はい!パパ」










俺はまだ知らない。
そして、アヴェルも。











本当に俺達と言う存在が生まれたのは


これからだということを。









俺は、父親の暗示通り、弟を愛し、家族を愛した。
そして弟も、俺を愛し、家族を愛した。



そして

『エデン』と呼ばれる偉大な方を愛した。










何も

間違ってはいなかったはずなのに…
< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop