幸せの見つけかた
「ちゃんと話した方が良いと思ってさ、香織のこと。じゃないと、フェアじゃないと思ったし。」




「…フェア?」



首をかしげる俺を見て、フッと笑った。






「俺がバツイチなのは、良平も知ってるよな?」



「…はい。」




「香織とは、結婚する前に付き合ってたんだ。就職してから… 6年くらいかな。」




「えっ? …香織さんと結婚したんじゃ… ないですよね?」



少し混乱した。





「あー… 言い方が悪いな。 香織と付き合ってたくせに、他の女性とも付き合って。 で、もう一人の子が妊娠したから、そっちと結婚することにして。 香織とは別れたんだ。」




淡々と話してるけど、それって… すげーひどい事してないか?







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