幸せの見つけかた

どうするべきか

そして最後の夜、俺は当直も経験することにした。



今夜の当直メンバーは、４０代の男性スタッフと彼女だった。





「今夜は落ち着いてるみたいね。何かあったら呼ぶから、寝てていいわよ。」



巡回を終えた後、彼女が俺に向かって言った。




「落ち着いてない時って、どんな感じなんですか？」



「そうねぇ…　急病人が出て病院に連れて行ったり、認知症の人が暴れたり…色々あるわね。」




「昼も働いて夜もそんな感じだったら…　フラフラになりますね。」



「フフッ…　そうね。」



彼女は笑いながら、コーヒーを入れてくれた。









「リストラする人、決まった？」



彼女がカップを両手で包み、コーヒーを息で冷ましながら俺を見た。