幸せの見つけかた
「そうかな…。俺は、あまり感じないけど。」



実際、香織さんの仕事ぶりは徹底している。



俺の案に従い、時にはそれ以上の案を出して、出費を抑えようとしている。





「でもー、仕事一筋って感じで…。里奈には出来ないなー。」



肩をすくめて、俺にニッコリ笑いかける。





「ははっ…。あっ、俺、食堂の掃除係だから、行くわ。」






仕事一筋って…。




俺の意見に賛成してくれた子だし、悪い子じゃないと思うんだけど。



それに、自分の事を名前で呼ぶ子って、苦手なんだよなぁ。







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